平成17年7月16日

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EMオープンワールド’05 事例発表「環境」

(太田川ジャブジャブ大作戦)

09:30〜9:50(計20分)

 

発表者 谷口時彦

福原一登

 

・谷口と申します。現在私は仲間とともに、太田川水系・京橋川を中心に浄化活動を行っております。昨年のオープンワールド以来、引き続いて発表させていただきます。どうぞよろしくお願い致します。

 

・「水の都」といわれる広島市、そしてそれを象徴する太田川ですが、戦後以来は生活排水が流れ込み続け、ヘドロが堆積し悪臭を放っております。また現状、行政ではこの問題に対する有効な解決策も見い出していない状態です。

 

・そのような中、些細な出会いから、かつての美しい太田川をEMの力で取り戻そうというプロジェクト「太田川ジャブジャブ大作戦」が始まりました。

 

・今回は、この活動の経緯と内容、そして現在あらわれている成果について発表させていただきたいと思います。

 

 

・この川が京橋川です。ここよりも下流で、京橋川と猿猴川の2つに分かれております。

・かつては泳ぎに入るも多く、たいへん綺麗な川でした。昭和30年頃よりヘドロが堆積しはじめました。

・今では、この汚い川に入ってはいけないと言われるようになりました。また、ここはシジミが穫れることで有名ですが、その漁獲量も減って一般の人が立ち入って掘ることが遂に禁じられました。

・そのような中、この川でシジミ漁をしている内水面漁協組合員の河野さんとの出会いがありました。漁師の方にとっては、漁獲量の激減は死活問題です。

 

・かつての豊かで美しい川を取り戻したいという思いが一致し、お互いが連携して、EMの散布活動を始めることになりました。

・広島駅より西側の常盤橋です。EM活性液を約2週間に1度、EM活性液2トンを、大潮の日の干潮少し前を狙って散布しています。

・手作りのイカダの上に1tタンク2基をのせ、漁船で曳きながら撒いております。浮きの上に鉄パイプと木の板を組んだシンプルなものです。活性液の仕込みからタンクの洗浄まで、すべてこの上で済ませてしまいます。

・動力噴霧器を使って、ヘドロの上に活性液を撒いていきます。

・EM団子の投入も年2回のペースで行っています。今年ははじめて市民を巻き込んでイベントを企画し、その中で市民の皆さんに団子投げを体験してもらっています。100人以上が参加して下さり、このような活動をしているとは知らなかった、協力したい、という声を多くいただきました。

・活動を開始してからもうすぐ2年が経ちます。はっきりとした成果があがり始めました。

・それでは以降は、当方メンバーの福原より説明させていただきます。
ありがとうございました。

発表者 福原

 

・福原です。よろしくお願い致します。
活動の結果、今どのようになっているか報告させていただきます。

・大潮のよく晴れた日は、このように中州に見事な砂地が広がるようになりました。

・さらに次からは、約1年半前と現在との対比でご覧いただきたいと思います。

・これが以前の写真です。ヘドロで真っ黒です。

・これが現在の写真です。中州に砂地があらわれております。

・以前です。

・現在です。

・我々はヘドロの上を歩くのですが、大きな違いを感じております。以前は相当馴れていないと、足をとられて転ぶ位に大変でした。今でも足はある程度は入り込みますけれども、ずっと楽になりました。

・また、以前は一度ヘドロに入ると、ニオイが染み付いて取れませんでしたが、これも今ではほとんど感じません。

・ヘドロの深さも、一昨年の9月から20cm減少しております。

・その効果は上流にも波及しております。

・神田橋付近、工兵橋付近の2つを調べました。

・神田橋付近です。右の岸側に積もっていたヘドロがきれいに無くなり、砂地が出ました。

・工兵橋付近です。ここも聞くところによると、8年前はヘドロがあって汚かったといいます。今では砂地が出ています。

・さらに上ると、本川という大きな川になります。ここにも変化があります。

・京橋川に分かれている部分です。この川は、川の中に島があります。そこのところにヘドロがありましたが無くなっています。

・川の中に藻が生えています。以前はありませんでした。
また、岸沿いのヘドロも分解され、砂地が出ています。

・ヘドロがボロボロと崩れるような状態となっています。今までこのような様子は観察されませんでした。

・このように砂地が出ている現象について人々に説明すると、大水の時に上流から砂が流れてきたため、或はヘドロが流されるためではとよく言われます。

しかし、そうであればここ最近に限らず、以前から大水の度に砂地が広がる、あるいは綺麗になるはずです。

EMを始めたここ最近から、このような現象が確認されているということは、EMによりヘドロが軟らかくなり、洗い流されやすい状態になったと考えると合点がいきます。

 

・また、京橋川全体にいえることでは、ヘドロが岸から一定の距離の線に沿って、えぐられたような状態になってきております。固かったヘドロが、やわらかくなっているものと思われます。

・川の様子や漁獲量の推移について、先ほど話にも出ました内水面漁協組合の河野さんに直接伺いました。その映像をご覧いただきたいと思います。

・インタビュー映像の再生をお願いします。

インタビュー映像を再生(約4分)
(Windows Media Playerが必要です)

・一カ所で行っている浄化活動ですが、その効果は上流をふくめて川全体に広がっております。これは、干潮時に散布したEM、もしくはEMの棲みついたヘドロが、潮の干満とともに上流・下流へと移動した結果ではないかと考えております。

 

・2年でこのような成果が出てきているということは、これをまた更に2年、3年と続けていくと、よりはっきりと誰が見ても分かる形できれいになっていくのではないかと思います。

 

・今後も活動を継続しつつもデータの収集を重ね、広島市・県にも働きかけを行い、最終的には官民が一体となってこの太田川の復活を実現したいと思っております。

・原子爆弾投下の歴史という人類の負の遺産をもつこの広島から、世界平和を発信していかなくてはなりません。

この広島自体が美しく清らかで、豊かなまちであってこそ、名実共にそのことが可能になると思っております。

広島市の推進する「水の都」構想を実現し、最後には世界平和へと繋げていく。

これまでの成果をみて、この大きな夢が今の私たちの活動によって実現するかも知れないという希望を抱いております。その日が来るまで皆さんと共に活動を続けていきたいと思います。

・最後に。もし皆さんが昭和20年頃から約2年前までの間に、太田川で撮られた写真をお持ちでしたら、どうか事務局にお寄せ下さい。

また、この文献に掲載されているといった情報も歓迎いたします。

どうか皆さんのご協力をお願いいたします。

・これで発表を終らせていただきます。どうもありがとうございました。